学校の成績の平均値GPAには、Weighted GPA と Unweighted GPAの2種類があります。
この二つの違いを説明する前に、アメリカと日本の教育の違いを認識する必要があるでしょう。
アメリカの教育は、学校に限らず音楽やスポーツなどどのような場面でも、「出来る子はどんどん伸ばす」という考え方があります。
公立校でありながら、小学校からギフテッドというIQの高い子供達は別のクラスにし、一般クラスとは違う教育がされていきます。
差別ともとれるこのシステムですが、日本に比べて、人種の違いや貧富の差、家庭の事情など、ひとりひとりの子供をとりまく環境には大きな違いがあります。クラス分けをせざるを得ない状況が、そこにはあるのです。
小学校から差別化をしていくと、高校では一体どうなるのでしょうか?
同じ教科であっても、同じ内容の授業をとることは不可能であることは、当然の結果となるでしょう。
そこで、Advanced Placement(AP)やHonorといった、難易度の高いクラスをとった子の成績には、「1ポイント」をプラスしましょうというシステムがあります。
これがWeighted GPAです。
Unweighted GPAは、難易度の高い低いに関わらず、単純に成績のABC…だけをポイントに置き換えた数値になります。
ちなみに、得意な教科はAPクラスをとり、不得意な教科はRegularクラスをとることができます。